専業主婦が、夫から離婚を言い出されたら、多かれ少なかれ、その後は、毎日毎日不安になるものですよね。
専業主婦は、離婚を言い出されたら、経済力がないから生活ができない
と言われますが、全ての専業主婦が経済力がないわけではないんですよね。
もともと、裕福だから専業主婦をしている場合もあるわけです。
ただ、やはり専業主婦は、外で働かない、ということで、通常では考えにくい原因が重なって、夫から離婚を言われる場合もあるんですね。
専業主婦が夫に離婚をほのめかされた時に、考える必要があるのは、通常と違うところ。
それが、「心」の問題と、「現実」の問題に分けると、解決しやすいです。
専業主婦が解決すべき心の問題は、依存をやめること。現実の問題は、お金です。
ここでは、夫から離婚を言われた専業主婦が、これからどういう考え方をすると解決できるのか、方向性を紹介します。
由希子さん(仮名 34歳)は、結婚して、3年になる夫がいます。
妻である由希子さんは、夫が、
「私の事を真っ直ぐ見てくれるし、考え方が間違ってる所は注意してくれる。
でも、私のやりたいと思っていることを応援してくれる素敵な人です。」
と少し陶酔したように話をする人です。
夫にはやりたい仕事があって、今、まさにその仕事に直面している状態で、夫自身は仕事を楽しんでイキイキして働いてます。
ただ、ものすごく忙しそうなんですね。
二人で出かけることがあるのは、結婚前のデートらしいデートも、結婚後も、月に1回くらい。
今は由希子さんの心の中は、夫を応援して、支えてあげて、癒してあげたいと思っています。
できたら自立した女になりたいけど、正直、寂しくて、一緒にいたくてたまらないです。
ところが、先週、夫から離婚したいと言われたんです。
専業主婦の由希子さんは、最初は、
という気持ちでした。
でも、夫と話していてわかりました。
由希子さんは専業主婦として、夫を支えているつもりだったのが、逆に依存だったということです。
結婚してからは、我慢して、夫の背中を押してあげたい
そんな気持ちが続いていたことが、夫には逆に重荷だったんです。
夫から離婚を言われて、毎日考え込んでいますが、考えてじっとしているだけでは前に進みません。
由希子さん自身は、この弱い心はどうしたらいいのか。解決策が見出せていません。
このまま別れてしまうのではないかと考えると、家のことをするのも身に入りません。
専業主婦の由希子さんが、夫から離婚を言われた理由がわかりましたか?
妻が依存しているから、夫を引き摺り下ろすことで、対等な関係にしようとしていることが原因です。
そもそも、
「夫が公私共に充実して忙しい毎日を送っている。
そんな夫を応援して支えてあげて、癒してあげられる妻になりたい」
それって、けなげな女性ですか?
おかしくないですか?
夫が、公私ともに充実しているのをまじかで見ているのなら、自分も負けないくらいに充実しよう、という方向にエネルギー向くのが、自立した妻です。
そこに充実度の差があるから、夫とは対等に話しているつもりでも、依存しているんですよね。
夫婦関係は、良くも悪くも対等でないと長く幸せな状態が続きません。
夫が充実して仕事もし、毎日を過ごしている。
妻は、寂しい毎日を過ごしている。
一方で、夫を応援して、支えてあげて、癒してあげたい、と思っている。
これって、夫からすれば、落ちてきたところをキャッチして、応援して、支えてあげて、癒してあげようという魂胆に見えるんですよね。
客観的に言えば、夫が充実から落ちてくるのを待ち構えている依存の姿勢です。
だから、専業主婦で「寂しい」という気持ちが生じてしまうんです。
そこには、夫が充実しているのを妬んで、自分と同じくらいの充実していないところまで落ちてくることを望んでいる気持ちが見えてきます。
結婚したら、我慢が必要、とはよく言われますよね。
確かに、相手の意見を尊重する、という意味で、自分の意見を修正する、という我慢が必要なことはあります。
でも、相手の不平不満をただ我慢して飲み込んでしまうのは違います。
それは、ストレスがどんどん溜まるだけです。
ストレス定期預金というものがあるとしたら、いずれ満期になったときに、暴発暴走してしまうんです。
我慢
↓
ストレスがたまる
↓
爆発
↓
修復不可能
相手の不平不満の我慢は、この流れの原因になってしまいます。
専業主婦って、なかなか家の外でストレス発散ってできないですよね。
不平不満は、我慢するのではなく上手に外に出してあげることが必要なんですよ。
家の外でストレスも発散できない専業主婦は、我慢強くなってしまうのは、利点ではなく致命的な欠点なんです。
我慢の先に幸せがあるわけではないんですよね。
我慢の先には、我慢しか待っていません。
→我慢するか離婚するか どっちが得?
大雑把に分けると、専業主婦って2タイプいるんですよね。
かなりざっくりでイメージをつけてもらうための分類ですが、
言い換えると
といってもいいかもしれませんね。
さらに、専業主婦の中でも、30代くらいまでと40代以降では、現実の問題はずいぶん違います。
昔からの専業主婦って、選ばれた人しかなれませんでした。
そういう専業主婦は、一生働かなくても安泰の人のみがなるもの、だったんですよね。
それでも今の時代で、40代以降でも専業主婦をしているのは、それなりの収入がある夫と知り合って、それなりの家柄だからのことがあります。
実家は裕福とかですよね。
ただ、40代以降の女性は、外で働かせてくれない夫に依存していた妻という場合もあります。
このタイプの専業主婦は、夫から離婚を言われる言葉で、
と言われることが多いです。
もしかしたら、夫は、長年の家庭内別居を我慢して、時期を見計らって夫が離婚を言い出したのかもしれません。
「ずっと前から考えていたことなので気持ちは変わらない」
と言われたとしたら、子供が大きくなるのを見計らって、など夫なりの理由があったのでしょう。
このタイプの専業主婦が、夫から離婚を言われたら解決すべきは、現実的な経済力の問題より、心の問題の方です。
依存心を克服できるかどうか、です。
仮にタイプの専業主婦が、夫と離婚したとしても、現実的には、経済的に夫と同レベルになります。
財産分与も半分はきっちりもらうし、精算義務もあります。
さらに、夫に原因があれば、慰謝料名目でもらうこともできますね。
専業主婦なんて、どんなに工夫しても努力しても、誰からも感謝されない。無意味。
働きたいけど働けない専業主婦が、こうグチをこぼすことが多いですよね。
日本では、一番目の子供が出産した時点で、働く女性の5~6割が無職になっています。
この比率は、いまから約30年前に男女雇用機会均等法ができてから、ほとんど変わっていません。
ほんとは、自分でも経済的に自立して、夫と対等になりたいけど、できない。
もどかしさが、出ていますよね。
このタイプの専業主婦が夫から離婚をほのめかされると、不安で手当たり次第に考えをまとめず先走ってしまいがちです。
不安に拍車がかかることもあります。
でも、働く気持ちがある専業主婦は、計画さえ立てて準備すれば、離婚しなくても離婚してもどちらの結論でも前向きになれる可能性が高いです。
働く気があるだけで、夫に依存している心が、かなり薄れているからです。
実際は、離婚したくてもお金がないからできないことが多いパターンの専業主婦なので、
「もう夫とは暮らせない。」と思った時点で、別居→離婚するか決める、というのが現実的な問題の解決です。
専業主婦の立場からの、離婚を決心した時って、生活が貧困化する可能性は予想するものですよね。
離婚を決心してシングルマザーになってからお金のことを考えると、本当に苦労します。
離婚後のお金のことは、今のこの時点である程度は計算しておくことですね。
→離婚した後の母子家庭の生活は大丈夫?一人親家庭は経済的に大変
専業主婦だと、妻として立派、母として偉い、と褒められるくらいしかほかに承認されるところがないんですよね。
そんな妻を持つ夫は、依存した妻といるだけで、対等になれず笑顔にもなれないんですね。
夫から離婚を言われた専業主婦が、待って我慢しているくらいなら、心の問題として、自分の充実度を上げて対等になることしか解決する方法はないです。
もし、少しでも夫に近づくために充実する気持ちがなければ、女性としての自立は、離婚する結論しかないです。
専業主婦の心の問題を克服して、現実の問題として環境を整えることが、解決すべき行動です。
暴言を吐く夫と離婚できないのも専業主婦に多いんですよね。
離婚したくない気持ちがあるけど、離婚かもしれない。
そこで何もしないのが、最悪な流れですね。
離婚した後に幸せになる人は、実は離婚前にすでに決まっています。
→離婚して幸せになった人と不幸な人の違いは2つ|離婚時に既に決まっている
専業主婦が夫から離婚を言われたら、解決すべきは自分自身の心「依存」と現実の問題としての「お金」です。