夫の先祖代々の墓に埋葬されたくない
父母が死亡して、お墓の管理者(正確には祭祀承継者)になったりすると、夫婦はどうしても自分が埋葬される墓の問題とも向き合わざるを得ないのです。
そうすると、自分のお墓をどうしようか という問題にもぶつかります。
夫が祭祀継承者になっている場合、当然に夫は自分のお墓に埋葬されたいと思うのですが、妻はそうでない場合もあるようです。
長男だからお墓は守るべきだ!という考え方だと、夫の実家の方から見れば、嫁ぎ先の長男の嫁なんだから・・・・
って本来は夫の家の墓に入るのが筋でしょう、と当然のように思われたりします。
一方で、妻の方は、夫の先祖代々の墓に入ることに恐怖に近い感情を持っている人もいるんです。
また、自分の親が眠っている墓に入りたい、という人もいます。
このことについては、法律上の決まりは何もないのです。
離婚後に元夫の墓に入る女性はまずいないでしょう。
だから、夫婦で意見が違うと、どうするか話し合っておかないと離婚紛争の原因となって、「実家の墓に入りたいので離婚したい」などと言い出されかねないのです。
熟年離婚の原因はこういったお墓の問題から生じてくるときもあります。
離婚を考えているのなら、財産問題にならないためにも財産チェックはしておいたほうがいいです。
もし自宅などの不動産を所有していれば、最終的には財産分与で清算、という方法があります。
その際には自宅の価値がどれくらいなのかを把握しておくことは必要です。