話を聞く役割が調停委員

調停委員は仲介人

 

調停委員って裁判官のようなイメージがありますよね。

 

でも、調停の場にいる調停委員には何の権限もありません

 

だから離婚調停の場では、調停委員から変な人だとかわがままな人だと思われたとしても不利益はほとんどありません。

 

相手が裁判官なら、悪い心証を与えることによって不利な判決がなされるリスクを考えなければなりませんが、調停委員についてはそのようなリスクはありません。

 

 

調停委員は離婚の判断はしない

 

調停委員って調停で離婚した方がいいとか、しないほうがいいとか決めたりしてくれるんですか?

「調停委員は、どちらが間違っているかを決めてくれる人」と思っている方が多いようですが、調停委員の役目は、状況の判断をするものではありません。

 

夫婦から話を聞いて解決に向けて手助けをするのが調停委員の仕事です。

そうですよねぇ。どちらかが間違っているとかを決めるんだと、裁判と一緒になっちゃいますよね。

調停委員を介してお互いが意見を出し合うというのが調停です。

 

ただ単に、話を「うん、うん、そうだね」と聞いてくれるのが、調停委員だと思ったほうがいいですよ。

調停委員の方が話しを聞いてくれる 仲介人 みたいな感じってところなんですね。

調停委員は、夫婦の双方が離婚原因や離婚の条件についてどう考えているかなど、言い分を聞きます。

調停委員は、人にもよるのですが、たいてい男女2人が組となっていて、男性側が主導して話を進めていますね。

 

パッと見は、ちょっと品のある気さくな感じの人、という印象です。

 

そして、どこかに一致点はないか、など解決の糸口を探して、当事者が解決案を考える上で助言や指導をしてくれます。

 

その際に、調停委員の流れに飲まれてしまうこともあるので、あまり感情的にならずにクールに対応した方が良いです。

 

調停委員には離婚の決定権もなにも権限がありません。

 

だから、調停委員から「では、こうしたらいいんじゃないですか?」というようなアドバイスや指示が出るというものではありません。

 

どう思われようと、あくまでも離婚調停を有利に運ぶ上での心構えとしては、言うべきことはしっかりと伝えた方がいいです。

  • 『こんな要求をしたら、身勝手でわがままだと思われないだろうか』
  • 『前回、言わなかった要求を付け加えると心証が悪くなるかもしれない』

などということは、基本的に気にする必要はありません。
離婚調停での注意点

 

調停委員会があってそこに裁判官がいるしくみ

調停委員会

 

家庭裁判所での調停は、家事調停と呼ばれて調停委員会で行われます。

 

家事事件手続法という法律に基づいています。

(家事調停委員)

第249条  家事調停委員は、非常勤とし、その任免に関し必要な事項は、最高裁判所規則で定める。

2  家事調停委員には、別に法律で定めるところにより手当を支給し、並びに最高裁判所規則で定める額の旅費、日当及び宿泊料を支給する。

 

調停委員会のメンバーは、家事審判官(裁判官)1名と、民間から選ばれた家事調停委員2名で構成されます。

 

現在、日本に離婚を担当する家事調停委員は1万2200人ほどいます。

 

年齢別に見ると約7割が60代、2割が50代です。

 

調停委員は、社会的経験や知識のある人、家事紛争の解決に専門的な知識を持つ人、学識経験の豊富な人などから、40歳から70歳未満の人の中から最高裁判所が任命された人です。

 

弁護士や医師、大学教授などの専門家の他、保護司、元校長先生や元銀行の支店長といった地元の名士的な人たち、カウンセリングの専門家などもなっているケースが多いようです。

 

ただし、人々のもめ事を円満に解決したいという志の高さから、自分で描いたストーリーにそって強引に解決を図ってしまうということもあるかもしれません。

 

話しの流れを作っていったりもするんですか?

調停員は話し合いをまとめるのが仕事なので、一方が強権的な意見を持っている場合、その意見に引きずられやすい側面があります。

調停委員は仕事として、まとめ役をしているわけですが、その誘導方法は人それぞれです。

 

比較的従順そうな方を妥協させようとする傾向もないわけではありませんので、注意が必要です。

 

話し合いが熟してくると裁判官が出席して調停案を示す場合もあります。

 

調停委員には「当たり」「ハズレ」がある

調停委員の当たりハズレ

 

調整能力、知識、価値観などが違う人ばかりなので、調停委員も人それぞれで「当たり」「ハズレ」があります。

 

調停委員の当たりハズレはどんなところで出るかと言えば、離婚が調停で成立すれば当たり、離婚訴訟になってしまうとハズレ です。

 

当たりの調停委員だと、9割方裁判になることを覚悟していても、調停委員が熱心に調整をしてくれるおかげで、調停で離婚が成立するケースです。

 

ハズレの調停委員だと、調停を通じた話でお互いの意向がほとんど正確に伝わらず、漫然と時間が経過して、結局、離婚訴訟に進んでしまうケースですね。

 

調停委員は、裁判所のガチガチのお役所職員という感じではない方が多いですね。

 

でも、調停委員をこちらから選ぶことができないので、運、不運になってしまいます。

 

調停で弁護士がいると有利!?

 

調停でも法律専門家の弁護士がいると有利になることがよく言われます。

弁護士

 

「調停委員が相手の言い分ばかりを聞き、自分は一方的に悪者にされている。不公平だ!」と言う人は、弁護士と一緒に調停に出ていないケースがほとんどです。

 

先に一人で調停をし、後から調停に弁護士と同席した方は「調停委員が一変した、まるで別人のようだった」と言います。
調停で弁護士は必要?弁護士だけで離婚調停はできるの?

 

調停で離婚の決着を!となると2年近くかかることもあります。
弁護士をつけるとなると、さらに費用もかかります。

 

離婚したいと思いつつ、離婚を言い出した後は、夫婦二人が冷静に話し合うことが難しくなります。

 

離婚後の財産のことについてこじれて「離婚」も話し合えないとも多いです。
だから、離婚について話し合う前に家の財産チェックをしておいた方がいいです。

 

もし自宅などの不動産を所有しているのなら、最終的に離婚したとなるとお金の問題は、財産分与で清算、という方法をとります。

 

最近では不動産の売却見積もりをインターネット等で1分程度でカンタンに不動産価格を出してもらうこともできます。

 

売却したらどれくらいの価格になるかを出して、資産価値からの処分を検討しておきましょう。
住宅ローンはその価格から差し引きます。

売ったらいくらかわかると、絶対に有利な展開になります

 

 

     

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